消費増税の真実と新聞テレビの読み解き方。
情報に惑わされない、ダマされない経済復活論! !
これまで新聞テレビは、一方的に情報を流してきた。
そして、コメンテーターなどを利用し、自らの望む方向に世論誘導してきたともいえる。
しかし、この一方的な世論誘導に嘘や欺瞞が含まれていたとしても、
それに気がつく人は少なく、情報は共有されなかった。
しかし、インターネットにより情報が共有され、その嘘が暴かれ、
批判がマスメディアに向かう時代となってしまったのである。
また、同時にその批判の矢は資金提供者である広告主にも向かい始めたのだ。(「まえがき」より)
要するに、日本の自滅は財務官僚、その意に従う政治家、
そして大手メディアが支配層として政策を形成するから起きる。
「外部の目」から自立して自国および自国民の利益を
最優先する意識が欠如しているから、容易な自虐策をとる。
中小企業という日本経済の分厚い裾野から出発して反逆攻勢をかけるしか、
自滅を避ける方法はないだろう。
それができるのは、他でもないメディア、ジャーナリズムであり、
新聞テレビにできなければ社会公器の資格はない。
ネットメディアにそれが可能なら、取って代わられるだけだ。(「あとがき」より)
目次
まえがき 日本を良くする第1歩は
メディアの実態を知ることから 渡邉哲也
第1章 ちょっと変だぞ!日本の新聞テレビ
マスメディアあってのネット情報
新聞の押し売りに目をつぶるメディアの身内意識
テレビは報道機関、新聞は言論機関
事実と真実のはざまで経済記事の内部チェックはあるか
権威に頼る経済記者が陥りがちなワナ
匿名記事だらけで、記事のミスには知らんぷり
「株価が上がる=バブル」と書く朝日新聞
バブルは終ってみなきゃわからない
第2章 消費増税で遠のくアベノミクスの成果
経済学者と財務官僚は表裏一体
増税表明前と後とで態度豹変のNHK報道
期待できない法人税減税のメリット
日本株売りと国債買いでデフレ地獄は続く?
「不美人競争」で買われている日本株
新聞テレビは公約違反を追及することもできた
デフレ脱却できなければ「強い日本」は取り戻せない
ゼロ成長、マイナス成長は経済の名に値しない
第3章 日本のアカデミズムと官僚機構の実相
マルクス経済が生き続ける象牙の塔
「保守」と「革新」とは何かを問い直す
官僚の辞書に「間違えた」の文字はない
官僚機構の異常さにメスを入れないメディア
財務省の御用学者はこうしてつくられる
ナマの経済と向き合わない経済学者
アベノミクスをムードだけで批判する新聞
第4章 グローバル経済での失敗と、日本再生への道
藤井裕久元財務大臣の円高政策の大罪
与謝野元大臣のあきれた「ハチに刺された程度」発言
アメリカの仁義なきリーマンショック復活術
日本の常識でグローバル経済を見るな
「清貧の思想」に共鳴するのは勝ち組
二宮尊徳的生き方と相反するグローバル金融
日本型の植民地政策はハゲタカではなかった
日本の増税を国際社会が歓迎するのはなぜか
第5章 マスメディアに巣食う戦後体制のかくも長き軛
記者クラブ制度が新聞テレビをダメにした
インターネットで揺らぐマスメディアの牙城
今や新聞テレビは「裸の王様」である
既存メディアはお互いに監視、批評すべし!
自己防衛手段としてネット発信する政治家たち
財務省の「財金分離」のタテマエとホンネ
事実をねじ曲げて国益を損なわせる新聞報道
歴史問題と経済問題はココが違う
第6章 1億総ジャーナリスト時代と新聞テレビの未来
もう後がないアメリカ型のバブル経済
最後に頼りになるのは日本のリアルマネーしかない
「グローバリズム」という言葉にごまかされるな
今こそ日本人のアイデンティティを再確認せよ
金融主導型社会から実体経済主導型社会への回帰
国民みんなが新聞テレビの見張り番になろう
新聞の日常性・継続性が放つインパクト
新聞は若者に夢と目標を与える言論を
権力のチェック機構というジャーナリズムの原点に返れ
「革命」ではなく「改善」でメディアも日本も復活を
権力をチェックする使命を失ったメディアは淘汰される
あとがき 大手メディアは日本自滅の道から決別を 田村秀男
コラム メディアの既得権益の象徴「NHK」の裏事情
国会議員の定数はもっと増やしたほうがいい
メディアの支配者から先祖返りする「電通」