軽井沢産婦人科医療事故 遺族の手記 風になったしいある
- 四六判
- 248ページ
- ISBN: 978-4-944101-59-7 C0036
軽井沢産婦人科医療事故 遺族の手記
風になったしいある
著者: 鈴木美津子
定価1,500円(税込)
帝王切開の手術後に失血死した娘。私は問いたいのです。病院から5分とかからない所に住んでいた担当医師が、なぜ急変した妊婦を3時間あまりも放置していたのか。
考えてください、産婦人科医療問題
憶えていますか?
2003年秋に軽井沢で起きた産婦人科死亡事故。
本書は、あれから5年間の遺族の壮絶な叫びと裁判の記録を
1冊にまとめた緊急出版です。
著者からのメッセージ
私は、この本を書くことによって復讐をしようというのではありません。こうして記録を残すことによって、いつか日本の法律が改正され、被害者が守られるようになればいいと願っているのです。そうすれば、娘の命も無駄になったわけではないのだと自分を慰めることができます。
そして、この本を読むすべての人に、問題の根深さについて考えていただける機会になればと思っています。
著者:鈴木美津子
はじめに
一章 面影
- 1. 心のアルバムを開いて
- 2. 軽井沢へ
- 3. 新たな命の芽生え
二章 長い夜
- 1. 悔やまれる選択
- 2. いよいよ出産へ
- 3. 断末魔のような叫び
- 4. 医師と、病院の不可解な対応
- 5. 産声
- 6. 最後の言葉
- 7. 必死の願い
- 8. 届かぬ願い
三章 I've Got to See You Again
- 1. 喪失
- 2. 産まれたばかりの命、失われた命
- 3. 花々に彩られた葬儀
四章 始まった闘い
- 1. 裁判を待ってほしい
- 2. 良恵のいない軽井沢の家で
- 3. 謝るものか!
- 4. 全国に報じられる
- 5. 木々や草花を守るために
五章 裁判、そして、しいある再び
- 1. イルミネーション
- 2. 裁判を行う決意
- 3. 交通事故を基に判断される医療事故
- 4. 納骨式とたった一人の闘い
- 5. 信じがたい裁判官の対応
六章 いつの日か、法が変わることを信じて
- 1. 和解への遠い道のり
- 2. 現実になった「減額処置」
- 3. 絶望的な地検の対応
- 4. 儚く消えた一縷の望み
- 5. 決して守られない被害者
終章